石油化学・合成樹脂メーカー/三井・ダウ ポリケミカル株式会社ホームページ - 製品紹介

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ハイミラン®エチレン系ポリマー製品群

成形技術

5-2)ハイミラン®のマーブル調着色技術

ハイミラン®の射出成形において、特別な着色マスターバッチの利用と成形条件のコントロールにより、大理石のような美しい流れ模様を製品に付与することができます。

・原理
 ハイミラン®と着色マスターバッチをドライブレンドして射出成形機に供給し、着色マスターバッチが半溶融状態となる温度域で成形することにより、着色料が不均一に分散し、ハイミラン®上に色付きの流れ模様を発現させる技術です。

・製品デザイン
 マーブル調流れ模様が最も効果的に現れ、なおかつウェルドライン等の不具合を極力避けるよう製品の形状を設計してください。特に製品の肉厚バランス、ゲート位置、ゲート形状等が非常に重要です。

・着色マスターバッチ
 着色マスターバッチのベース樹脂の選択が重要であり、当社では当時の米国デュポン杜が開発したナイロン6や非晶性ナイロンをベース樹脂に用いる技術を基に、さらに改良を加えた着色マスターバッチを開発しております。ハイミラン®のマーブル調着色試験をご希望の際は、当社までご遠慮なくお問い合わせください。

・射出成形機
 本技術を用いれば、通常のスクリュー式射出成形機でマーブル調着色が可能になります。着色マスターバッチが必要以上に溶解して、ハイミラン®と均質に混ざり合ってしまわないよう、スクリューの圧縮比は低い方が望ましい。


・射出成形条件
 最も注意すべき成形パラメーターは樹脂温度であり、前述の弊杜マスターバッチを使用する場合は210±10℃程度にコントロールしていただく必要があります。この温度域よりも樹脂温度が低いと、未溶融の着色マスターバッチが粒状のまま製品に入ってしまうことがあります。一方、温度が高すぎると着色マスターバッチがハイミラン®中に完全に溶解してしまって、流れ模様が残らないことがあります。


代表的成形条件を下表に示します。

・用途
 海外では、本技術に基づいてマーブル調着色が施されたアイオノマー樹脂製の化粧品キャップが採用された実績があります。また、台所用品、工具、インテリア用品等の用途にも、マーブル調着色による高付加価値製品の開発が検討されています。

・応用例:グラスマーブル調着色技術
 共射出成形が可能な成形機を使用して、コア層が上記マーブル調着色を施したハイミラン®、スキン層が透明なハイミラン®となるようにサンドイッチ成形することにより、光沢及び立体感の極めて優れるグラスマーブル調の着色が可能です。


表 マーブル調着色製品の代表的成形条件
銘   柄
ハイミラン®1707
シリンダー設定温度
後部   中間部   前部  ノズル
   170   175    205   210  ℃
樹 脂 温 度
200 〜 220 ℃
金 型 温 度
10 〜 30 ℃
背   圧
5 〜 20 kg/cm2
射 出 圧 力
保 持 圧 力
1000 〜 1800 kg/cm2
800 〜 1800 kg/cm2