石油化学・合成樹脂メーカー/三井・ダウ ポリケミカル株式会社ホームページ - 製品紹介

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ハイミラン®エチレン系ポリマー製品群

成形技術

4-5)成形

 アイオノマー樹脂は、一般的に同じMFRを持つHDPEと設定条件、吐出量を合わせることにより、成形することが可能ですが、以下の点には注意が必要です。

押出装置のスタートアップ時の温度は200℃付近が最適ですが、その後、樹脂温度170〜230℃に調整します。効率良く、適切な成形品を得るためには、温度調節が必要です。
アイオノマー樹脂はHDPEに比べて低温で柔軟になるので、フィード部でのブリッジングのトラブルを避けるため、ホッパー下及びフィードゾーンの冷却が必要です。スクリュー冷却が必要となる場合もあります。
一般に収縮はアイオノマー樹脂の方がポリエチレンより小さく、0.3〜1.3%程度ですが、成形条件に依存します。アンダーカットの大きい金型を使用する場合、アイオノマー樹脂の収縮率を考えておく必要があります。但し、収縮率の冷却速度依存性は、ポリエチレン程、大きくありません。
ブロー圧力に特に制約はありませんが圧力が小さいと表面が荒れ、大きすぎるとフラッシュが発生することがあります。
一般に成形時の操作(トリミング等)にポリエチレンよりも慎重な取り扱いが必要です。アイオノマー樹脂は常温では強靭な物性を示すため、回転刃やナイフの歯はシャープに保つ必要があります。
ポリエチレンの場合と比較して高速(700rpm)回転装置の熱蓄積によって、汚れが付着しやすくなります。首部分のカットで汚れが付着するようであれば、回転刃の速度を下げる必要があります。
アイオノマー樹脂には滑剤(例えばステアリン酸亜鉛)は不要で、滑剤の添加は透明性を損なう原因となることがあります。成形品を十分に冷却すれば、優れた溶融弾性(ブローアップへの抵抗)と離型性を示します。