石油化学・合成樹脂メーカー/三井・ダウ ポリケミカル株式会社ホームページ - 製品紹介

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ハイミラン®エチレン系ポリマー製品群

成形技術

4-3)金型と冷却

金型

アイオノマー樹脂は腐食性が無く、通常のブロー成形用金型材料で作製可能です。
アイオノマー樹脂の透明性を確保するためには、金型キャビティーの表面が高度に研磨され、グリースや水分が付着しないようにする必要があります。
アイオノマー樹脂は金型表面を忠実に転写します。すなわち、金型キャビティーの傷、不適切なパーティングライン、広すぎるパーティングライン等を製品に写し出しますので、金型キャビティーの研磨は製品の透明性を得るために重要です。
キャビティーはクロムメッキが好適ですが、脱気面積を減らすため、脱気面積の減少を補填する必要があります。通常の樹脂温度は200〜220℃ですので、ベントの隙間は0.07〜0.1mm(0.003〜0.004インチ)程度を推奨します。
製品に透明性が必要で無ければ、マット仕上げが好適です。
アイオノマー樹脂用の金型設計では、底や肩部分への過剰のアンダーカットを避けるべきです。低い収縮率と低剛性のため、アンダーカット金型からの離型が難しくなります。
金型のピンチオフ設計は、ランドの幅を除いて、一般的な樹脂を使う場合と変わりありません。ピンチオフの中は最大0.51mm(0.02インチ)が好適で、成形体底部の良好な融着とタブの除去を楽にします。底部の冷却を十分に行うために、ランドの下の空隙部はパリソンタブを完全に接触できるように小さくする必要があります。

冷却

金型は最大冷却能力での冷却が必須です。アイオノマー樹脂の凝固点(融点)は、HDPEより低く、成形面の表面は50℃まで冷却する必要があります。このため、一般的には、アイオノマー樹脂のサイクルタイムはHDPEの場合より長くなります。
不充分な冷却は内部ヘイズや、首の変形等を生じる可能性があります。
アイオノマー樹脂は、同じ密度のHDPEに比べて結晶性が小さいため、適切な温度でのアニールによって剛性や硬度が長時間かけて連続的に高くなります。したがって、成形された部品はすぐに次工程(仕上げ工程)へ移さず、十分冷却した後に行ってください。
アイオノマー樹脂はポリエチレンに比べて金属に接着しやすく、収縮率がやや低いため、金型離型し難い場合があります。この場合、離型剤が効果的ですが、成形品の表面に傷などの問題が生じる恐れがあります。金型離型の最良の解決策は適切な金型設計(冷却)にあります。