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ハイミラン®エチレン系ポリマー製品群

成形技術

3.押出コーティング成形

 加工適性として重視されるネックインとドローダウン性を表1に示します。また、同一条件で押し出したときのモーター負荷を、LDPEと比較して図1に示します。AM6004のモーター負荷は、MFR=4程度のLDPEと同等です。

表1 ハイミラン®の押出コーティング加工適性
銘 柄
ダイ下樹脂温度
ネックイン
mm
ドローダウン性
m/min
1652
289
34
230
1702
248
146
400<
AM6004
300
40
290
AM79021
305
70
400<
出典:MDP技術資料
ネックイン   :膜厚20μm, 加工速度80m/minの条件下で測定
ドローダウン性 :押出量一定にて評価した膜切れ速度

図1 MFRとモーター負荷

次に加工上の注意事項を記します。
(1) 加工機
 ハイミラン®の加工は、通常のLDPE用押出コーティング装置で十分可能ですが、金属接着性が非常に良いので、冷却ロールへのスティッキングが強くなります。低温で十分な量の冷却水や、粗面に仕上げた冷却ロールを用いることがロールスティック防止に有効です。ミキシング部の付いたスクリューは、パージの際の残留樹脂に注意する必要があります。またハイミラン®には、EVA程ではありませんが、金属腐食性があるので、防食対策には十分注意する必要があります。ハイミラン®が入ったままで押出機を停止することは、ハイミラン®の後のパージを困難にするので、絶対に避けて下さい。

(2) 加工条件
 押出機への樹脂のフィードを安定させるために、ホッパー下は冷却するのが望ましく、また、スクリューへの樹脂の巻き付きやサージングを防止するために、フィード部は200℃以下(好ましくは180℃)に設定する必要があります。スクリュー冷却(最初の4〜5ピッチのみ)が可能であれば、さらに好適です。ハイミラン®の標準温度条件を表2に示します。ダイ下の樹脂温度は、C3以降の温度で調節します。

表2 ハイミラン®の標準設定温度(単位:℃)
C1
C2
C3
C4
C5
アダプター
ダイ
ダイ下樹脂温度
180
260
300
305
305
305
305
295
注)ホッパー下、スクリュー根本部は冷却水を通す